book
  • ドイツ語名

    Das Schloss

  • 日本語名

  • 本を読んだ人の感想

    カフカ長編3部作の1つです。 『審...


    カフカ長編3部作の1つです。
    『審判』の主人公ヨーゼフ・K同様に、この作品の主人公も測量士Kです。
    やはり、自分の姓Kafkaを意識していたのでしょうね。
    物語は雪深い寒村にKが到着するシーンから始まります。
    測量の仕事を依頼され、ある冬の晩にこの村にやってきたのです。
    ところが、目的の城に到達することができません。
    城や役所の構造が複雑な上、村人たちとしっかりとしたコミュニケーションが取れないのです。
    やってきた助手もいつも手伝ってくれていた男ではないし・・・。
    カフカの他作品同様、この作品でも自分の意志とは関係ない見えない論理で動かされてしまう人間の脆さや儚さを、彼独特のストーリー展開で描いた傑作だと思います。

人気のドイツ語の本 TOP5