book
  • ドイツ語名

    Toedliche Kantaten : Ein Musikkrimi

  • 日本語名

    バッハ 死のカンタータ - 音楽ミステリー

  • 本を読んだ人の感想

    バッハの未発表作品が発見された、とい...


    バッハの未発表作品が発見された、というプロット。
    友人の失踪事件が、この世紀の発見に関係していることを知った主人公マグダレーナ。
    彼女を罠に嵌め、愛人にするメディア帝国のオーナー、ナポレオン。
    この2人を軸に、二転三転しながらストーリーが展開されます。
    さすがに、ジャーナリスト出身の著者の手になる作品らしく、舞台をライプツィヒ、ロンドン、ロサンゼルス、そして再びライプツィヒと移しながら、テンポよく物語が進められています。

    しかし、どうでしょう...。
    音楽ミステリーと銘打っていながら、演奏シーンの描写はほとんどなく、バッハ自身に関してもほとんど触れられていません。
    小説にリアリティを持たせるために、もう少し掘り下げて書くべきだと感じました。

    とはいえ、ドイツ・ミステリーの特色といえる陰鬱さもなく、全体的に上質な作品に仕上がっていると思います。

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