book
  • ドイツ語名

    Blutsommer

  • 日本語名

    人形遣い

  • 本を読んだ人の感想

    50代にして作家デビューを果たしたラ...


    50代にして作家デビューを果たしたライナー・レフラーの処女作。猟奇連続殺人事件を、凄腕の事件分析官と新米の女性部下がコンビを組んで捜査するという作品です。
    ここ数年、この類のサイコスリラー・ミステリーは枚挙に遑が無く(例えば、クリミナルマインド)、半ば食傷気味でした。

    しかし、この作品は構成の素晴しさとディテールの巧みな描写で、ぐいぐいと私を物語の中に引き込んでくれました。
    特に、クライマックスの分析官と殺人犯の息詰まる攻防戦は、時の経つのを忘れさせてくれる見事な出来栄えです。
    変人の上司と堅物な部下との間に芽生える恋愛も、著者の思いが詰め込まれているようで...。

    とにかく、テンポの良い現代ドイツ語を堪能したい方にお薦めの作品です!

人気のドイツ語の本 TOP5