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  • ドイツ語名

    Zur Genealogie der Moral

  • 日本語名

    道徳の系譜学

  • 本を読んだ人の感想

    19世紀中葉、プロテスタントの牧師の...


    19世紀中葉、プロテスタントの牧師の子として、この世に生を享けたフリードリッヒ・ニーチェ。

    彼が西洋哲学の伝統やキリスト教道徳に根差した近代文明を徹底的に批判した哲学書、それがこの書物です。

    もちろん、大学入学当時の私が一読して理解できる内容ではなかったことは言うまでもありません。

    しかし、「読書百遍義自ずから見る」の故事成語通り、(木場深定訳の岩波文庫版を脇に置きながら)何度も原書を読み返すうちに、「人間の残虐性が自分に向かい、先鋭化したものが一神教の姿である」というニーチェの深淵な思想に辿り着くことができたように感じています。
    『善悪の彼岸』と共に、ニーチェの思想を知る上では必須の書だと思います。

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