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  • ドイツ語名

    Schweig still, mein Kind

  • 日本語名

    漆黒の森

  • 本を読んだ人の感想

    舞台は、ドイツ南西部の「黒い森」(S...


    舞台は、ドイツ南西部の「黒い森」(Schwarzwald)の麓にある小村。
    取材でこの森を訪れた女性編集者がトレッキング中に、女性の死体に遭遇。被害者は10年ぶりに帰郷した妊婦で、胎児が持ち去られていた。森に巣食う「鴉男」の仕業だと噂し始める村人たち。都市部から捜査官が派遣され、女性編集者と共に事件を解明することに・・・。

    割とベタな展開です。上記二人の恋愛が絡んでくるので尚更の展開に。
    しかし、嘘と因習と隠し事で塗り固められた村落社会を「よそ者」である彼ら二人が渉猟することで、事件の突破口が見つけ出されるストーリー展開には説得力があり、一気にエンディングまで読了してしまいました。
    「黒い森」と嬰児失踪事件というモチーフを用いて、著者ペトラ・ブッシュさんは生命の永劫なる循環を描写したかったのではないでしょうか。

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