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  • ドイツ語名

    Das Parfum

  • 日本語名

    香水 - ある人殺しの物語

  • 本を読んだ人の感想

    映画『パフューム ある人殺しの物語』...


    映画『パフューム ある人殺しの物語』(2006年)を観たことが、パトリック・ジュースキントというドイツ人作家を知るきっかけでした。

    汚穢にまみれ、悪臭が至る所に立ちこめていた18世紀のパリを丹念に描写するシーンから物語が始まります。
    のっけからグロテスクに感じる表現の連続ですから、汚物の臭いが苦手な人(まぁ、好きな人はいないと思いますが)にとっては大変かもしれません。
    でも、この作家の力量なんでしょうね。
    読み進めるうちにグイグイと物語に引き込まれていきます(ドイツ語の表現も豊かで、とても勉強になると思います)。

    主人公のジャン=バディスト=グルヌイユの香りに対する飽くなき探求心。
    彼を取り巻く人々の狡猾さ。
    物語全体を覆っている不気味さ。
    これらの要素が縦横無尽に絡み合い、見事なエンディングに繋がっていきます。

    寡作作家として有名なジュースキントの最高傑作だと思います!

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