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  • ドイツ語名

    Kleine Blumen

  • 日本語名

    小さな花

  • 本を読んだ人の感想

    アメリカ的な派手さもないし、イギリス...


    アメリカ的な派手さもないし、イギリス的な明晰さもない、それこそドイツ的な雰囲気をもった警察小説です。
    複雑に絡み合った人種問題や移民問題を通奏低音に、決して外向きとはいえない市民生活を丹念に描いているからでしょう。

    ある雪の日、女性巡部長モニカ・ズットナーが警視庁刑事部殺人犯捜査課2係に配属されるシーンから物語が始まります。当然、モニカが主人公かと思いきや、いつも耳鳴りや眩暈に悩まされているヘビースモーカーで暴飲暴食大好きの警部補オットー・ホットヴァーグナーがメインで話が展開されていきます。

    ウィーンの中心街じゃなく、中小の町工場と集合住宅の混在するジンメリングを舞台に選んだ点も、この作品の優れているところ。

    とにかく、独特のテンポで描かれるエルンスト・ヒンターベルガーの世界をドイツ語で味わってみて下さい!

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