book
  • ドイツ語名

    Oh, wie schön ist PANAMA

  • 日本語名

    夢見るパナマ

  • 本を読んだ人の感想

    等身大で生きる事のすばらしさを、こん...


    等身大で生きる事のすばらしさを、こんなにも暖かく表現できる絵本を私は他に知りません。誰にでも得意な事、苦手な事、強い所、弱い所があるものです。その中で自分を無理に飾ろうとせずに、今自分にある幸せをありのままに受け止める事を私はこの絵本から学びました。

    このお話は、小さなクマとトラ(と玩具のカモ)の自由気ままな暮らしぶりから始まります。日々の中で、二人は何度も「幸せに気づく言葉」を口ずさみます。その中でも特に私が気に入っているのは、「Wir haben alles, was das Herz begehrt.」(僕らは、心が求めるものは全て持っている)という一言です。二人の信頼関係はとても強く、真の友達を持つ事で人生には何も恐れる事は無くなる、という事をとてもよくわかっています。

    お話の中では、素敵な匂いに誘われてパナマを探すという冒険が中心ですが、私には終始二人がつぶやく言葉がとても印象的でした。

    冒険の終わり、二人が「なんて素敵なんだ」と見つけるなり気に入り住みつく家は、かつて二人が住んでいたお家。冒険の間に伸びた木々のせいで、二人はその事には気づいていないというのがなんとも微笑ましい限りなのですが。そこに、作者Janoschの深い考えと愛情を感じます。

    私はこのお話を読む度に童心に返り、優しいタッチの絵に癒されます。生き方を深く、心を軽くしてくれる、そんな絵本です。

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