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  • ドイツ語名

    Die Dunklen

  • 日本語名

    緋色の楽譜

  • 本を読んだ人の感想

    ミヒャエル・エンデの後継者といわれる...


    ミヒャエル・エンデの後継者といわれるラルフ・イーザウの歴史芸術ミステリーです。
    膨大な資料にあたり、物語の展開に沿って縦横無尽に切り取ってみせる独特の手法には目を瞠るものがあります。読めば読むほど、己の無知蒙昧さを痛感させれらます。
    主人公は、フランツ・リストの末裔と噂される天才女流ピアニスト。フリーメーソンをはじめとする秘密結社の存在や、ヨーロッパ中に存在するリストの痕跡を鏤めたカレイドスコープ的世界の中で、音を聴いただけで視覚的イメージを認識できる異能を持つ彼女がリストの音楽に籠められたメッセージを繙いていく・・。
    全体的に良くできた作品だと思います。が、主人公サラの独り善がりで身勝手な傲慢さだけは、ちょっと・・といった感じでしょうか。

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